はじめに
墨入れ(すみいれ)は、模型の境界線のくぼみに黒色の液を流し込み、立体感を増加させる方法のことです。専用の塗料を使うと誰もが簡単に行えます。
ウエザリング(Weathering)とは、模型上に汚れや時間的な劣化を再現する方法のことで、もともとの意味は『風化』からきています。つまり、実物は買ったときに新品でも、使っていくと必ず『汚れ(よごれ)、剥げ(はげ)、錆び(さび)』などが出ます。しかし、ジオラマは、基本的に展示物なので時間による劣化はおこらずに、新品のまま維持されます。この実物とジオラマとの大きなギャップを少なくして、ジオラマをより本物らしく見せようとするのが『ウエザリング』という考えです。基本的にウエザリングとは、『模型を故意に”汚す”こと』と理解いただくのが良いと思います。
この『墨入れ』と『ウエザリング』を初心者が実施することで、模型がどのように変化するかを参考として動画で紹介します。決して、プロの方法を説明するものではないことを事前に了承ください。
作業方法の紹介
作業の順番としては、墨入れを行ったあとでウエザリングをするのが良いと思います。
1.スミ入れ(専用塗料を使うととても簡単に黒色の液が浸透していきます)
2.筆で塗る(アクリル系の塗料を※ドライブラシの要領で塗る)
※ドライブラシとは 乾いた筆の意味。主にエッジ部分や凸部にブラッシングすることで凹凸形状が目立つようになります。
3.ブラシで汚す(パステルの粉末をブラシでこすりながら汚れとしてのせていく)
4.部分的に削る(紙やすりでこすってはがす)
基本的に、2層(下塗りと上塗り)の表層の方を部分的にはがすイメージである。
墨入れ・ウエザリング用品(初心者向け)
初心者でも簡単に使用できるもの、これだけは使ってほしいものを紹介します。
- スミ入れ塗料:タミヤ製墨入れ塗料(ブラック)
- さび色塗料:Mr.ウエザリングカラー(WC03)
- パステル:100均で購入可能
ポイント
ウエザリングには正解はないので、実物を自分でよく観察してイメージに合うように汚していくのが良いと思います。手をかければかけるほどに本物らしく仕上がっていきます。
最近は、ウエザリング専用の塗料が多く販売されており、とても便利です。基本を押さえたら次のステップとして色々チャレンジください。
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