はじめに
ジオラマは、情景などの大きな世界を小さな空間で立体的に表現するものです。従い、『縮尺(スケール)』という考えがどうしても必要になります。
基本的には、どんな縮尺を使っても問題なく、自分で決めた空間に納まるようにすればよいのですが、『主役』となるミニチュアや構造物がある場合には主役の縮尺に全体を合わせていくと自然なジオラマ制作につながります。
また、縮尺はジオラマ制作の最初に決めておかないと、途中で変更することができなくなるので注意が必要です。
今回、最初に知っておくべき知識を簡単にまとめましたので紹介します。
今後のジオラマ制作に役立てていただけるとありがたいです。
ジオラマ制作で、失敗しない『縮尺』の選び方
初心者の方がジオラマ制作するときは、縮尺を下記の4つから選ぶのが無難です。
① 1/150 Nゲージ(鉄道模型の規格)
② 1/87 HOゲージ(鉄道模型の規格)
③ 1/35 プラモデル(戦車などのミリタリー情景の標準、人形のモデルも多い)
④ 1/220 Zゲージ(鉄道模型)※鉄道模型では縮尺の限界と言われているスケール
理由は、この縮尺の情景小物が比較的多く販売されているからです。
情景の小物が手に入れやすいと全てを自作する必要なく、手軽にジオラマ制作が楽しめます。当然ですが、自作する場合には、スケールが大きいほど本物感を出すことができると思います。
縮尺とジオラマ寸法の比較
推薦する縮尺を選んだ時に、実際の寸法とジオラマの寸法を比較しました。
計算式は、ジオラマ寸法=実際の寸法 x 縮尺
追加参考データ(縮尺別の推薦寸法)
縮尺と市販品の外観比較
まずは、HOゲージ(スケール:1/87)とNゲージ(スケール:1/150)の大きさの違いをみていただければ、かなり違うことが理解いただけると思います。
また、ミニカーなどでよく使われるスケール:1/64は、人形模型が手に入りにくいので注意が必要です。例えば、HOゲージサイズの人形を使ってしまうと、175cmの身長の大人が130㎝相当の人になってしまいます。
市販品の縮尺を確認する方法
自分がジオラマ制作の中で、主役としたいストラクチャー(ミニチュアカーや建物など)のスケールは下記の部分に注意すると確認できます。記載のないものは、実物のモデルがないものです。
コメント